将棋とチェスの違いから、生命観の東西比較について考える

将棋のNHK杯テレビ中継を見たあと。 ふと思いついて、チェスに「感想戦」があるのか、調べてみた。 答えは、一応「ある」。 まあ、感想戦という名前は本来、将棋で使うもので、囲碁では「局後の検討」、チェスでは「post mortem」というようだけど、趣旨は一…

意外な仕事が舞い込んだらできるだけ引き受けよう

物書きとしての自分の仕事のメインは、雑誌やネットの媒体、書籍などに文章を書くこと。 医療・健康に関わる仕事が多いけれど、時おり、「そのネタ、僕に来ます?」って思うようなお題をいただくこともある。 最近でいうと、現在発売中の日経ビジネスアソシ…

Catfish Keithのアコースティックブルース

アコギ1本でこんなすごい音が出せるって。。すごい。

ストレス反応は友達。私を守っている

TEDのレクチャーで、おもしろいスピーチを見つけた。 スタンフォードの心理学者、ケリー・マクゴニガルが語るストレスの話。 英語のスピーチですが、平易な表現ではっきりしゃべっているので、かなり聞きやすいです。 くわえて、こちらにスピーチを書き起こ…

断食で免疫細胞の増殖が刺激される

Cell Stem Cell誌より 2〜4日ほど断食をすると免疫細胞(白血球)の増殖が刺激される、という論文がありました。南カリフォルニア大の研究チーム。 カロリー制限の話は長寿やアンチエイジングとの関連でずっと注目を集めていますが、断食をきちんと調べて…

味の「好み」を決める遺伝子から、最適のダイエットがわかる?

現在ミラノで開催中の欧州人類遺伝学会(European Society of Human Genetics)で発表。 このページのニュースリリースの上から二つ目。 またはこちらのページ。 特定の味に対する感受性や好き嫌いを左右する遺伝子を発見。 味の好みは、その人の代謝バラン…

ラジオで「スゴイカラダ」を語ります!

ラジオ出演が決まりました! ニッポン放送 「高嶋ひでたけのあさラジ」 月〜金の朝5時〜6時 この中の、5:54ころから5分程度、「ラジオ人間ドック」という健康コーナーです。 来週、5/19〜23の5日間、毎朝放送されます。 かなり早朝ですが、こ…

うんこに「ありがとう」を言おう

もう10年以上になるでしょうか、僕はトイレでうんこが出たあと、そいつに向かって「ありがとう」と声をかけることにしています。 これを始めたきっかけの発想は、「なにか食べるときに食べ物に向かって“いただきます”というのだから、出てきたものに対しても…

腸内細菌バランスをコントロールするホスト側メカニズム:カギはATPだった(論文クリップ)

腸管内の善玉菌増殖を、ホストの動物が分泌する物質が後押しするメカニズムが見つかりました。 Gastrointestinal and Liver Physiology, 2014; DOI: 10.1152/ajpgi.00357.2013 カギを握っているのはATP分子。ATPは、細胞内のエネルギー分子としてよく知られ…

泉谷しげる「楽曲廃棄」宣言に思う、失敗から何を学ぶか

泉谷しげるさんが、過去の楽曲のうち2曲を「永久に廃棄する」と宣言したそうだ。 本人ブログはこちら それに関する報道がこちら(Huffpostより) 以下、Huffpost記事の冒頭部引用____ シンガーソングライターの泉谷しげるさんが、自作の楽曲2作品の著作…

レジャー運動が多ければ歳を取っても元気、でも肉体仕事は・・・(論文クリップ)

北欧からもうひとつ、非常に興味深いな研究です。 Journal of the American Geriatrics Society, 2014; DOI: 10.1111/jgs.12793 フィンランドで行われた大規模な疫学研究。 1981年に、5200人の自治体職員(40代後半〜50代)の身体活動性(体を動かしているか…

腸粘膜の面積はテニスコート並み・・・は間違いだった(論文クリップ)

ちょっと寂しい(?)ニュース。Scandinavian Journal of Gastroenterologyから 「スゴイカラダ」でも触れていますが、人間の消化管内面の表面積はこれまで、260〜300平米ぐらい、テニスコート並みの広さと見積もられてきました。 ところが、スウェーデンの…

「スゴイカラダ」発売になりました

お待たせしました〜。 『スゴイカラダ ~ あなたの健康を保つ驚くべきしくみ』 いよいよ発売になりました。 スゴイカラダ ~ あなたの健康を保つ驚くべきしくみ北村昌陽 江田ななえ 日経BP社 2014-04-18売り上げランキング : 8757Amazonで詳しく見る by G-Tool…

朝日カルチャー企画(ヨガ&ロルフィング)で感じた、「連なるからだ」の奥深さ

昨日、朝日カルチャーセンター新宿のセミナーに参加してきました。 ヨガ指導者・龍村修さんと、ロルファー/ボディワーカーの藤本靖さんのコラボ企画。 「東洋と西洋の身体技法と哲学」というタイトルがついています。 「東洋と西洋」のコントラスト、共通点…

ティラノサウルスのマグカップ

先日行った国立科学博物館の売店で買ってきました。 こういうのって、けっこう好きなんです、はい。

心筋梗塞からの回復に、体内時計が貢献(論文クリップ)

Circulation Research, 2014; DOI: 10.1161/CIRCRESAHA.114.302995 サーカディアンリズムが思いのほか大きく健康に寄与している、 という知見が最近増えていますが、これもそのひとつ。 「救急医療」の現状に一石を投じる研究です。 まあ、マウスを使った動…

唾液アミラーゼの強さで、太りやすさが決まる(論文クリップ)

Nature Genetics (2014) doi:10.1038/ng.2939 唾液に分泌されるアミラーゼ(でんぷん分解酵素)の 遺伝子数は、人によってかなり違います。 少ない人は2コピー、多い人は10コピー以上あります。 この遺伝子数が多いほど、肥満になる可能性が低いという論文…

認知症が早期発見できる? 文章を読むときの目の動きをモニター

Journal of Clinical and Experimental Neuropsychology Volume 36, Issue 3, 2014 文章を読むときの目の動きをモニターすると、 アルツハイマー病による認知症が早く発見できるかもしれない、という研究。 文章を読むとき、人は文法の構造に従って先の展開…

がんの悪さは環境次第(論文クリップ)

がんの転移に関する、非常に興味深い研究。Journal of Clinical Investigation誌より がんが致死的になるのは、「転移」が起きるから。この研究では、体内の炎症状態(IL-6サイトカイン濃度)が、がん細胞の転移性を左右することを示した。IL-6ががん細胞に…

忘れることを促進する脳内因子「ムサシ」(論文クリップ)

論文誌「cell」から。 「記憶のメカニズム」というと、ものを覚えるしくみ考えたくなるけど、実際にはものを“忘れる”しくみも必要。線虫を使った研究で、積極的に忘れる(記憶を不安定化させる)ためのメカニズムが、神経ネットワークの中に備わっていること…

パラリンピックのスーパー大回転(視覚障害クラス)から、恐怖心の由来について考えた

ソチオリンピックが終わって、パラリンピックが始まった。 昨日の夜、たまたまつけたテレビで、男子スーパー大回転の中継をやっていた。 ふと見た瞬間、目が点になって、、、すっかり目が離せなくなってしまった。 夜中の1時ぐらいだというのに。。 スーパ…

「歩きながらデスクワーク」でパフォーマンスアップ(論文クリップ)

オフィスにスタンディングデスクとトレッドミルを置いて、歩きながら仕事をしたら、健康になったのはもちろん、仕事のパフォーマンスも上がった──という研究。参加したのは40人ほどのボランティアビジネスパーソン。1年間、トレッドミルの上で仕事をし続け…

カーリングで起きる「想定外」は「恐怖のみそ汁」だ

オリンピックが始まった。 冬の競技で僕が好きなのは、カーリング。 ママさん選手2人が率いる北海道銀行チームが、善戦している。 強豪との対戦は予選後半にひしめいているので、結果はまだなんとも見通しがつかないが、いい感じで進んでいるのは確かだろう…

犬とネコの教育方針(動画)

Youtube動画より。 犬とネコの教育方針はここまで違うのか!って笑えます。 ネコ、すごいなぁ。。 犬の親は、子供に自分で決心をさせているんでしょうね。 自力で一歩を踏み出すのを、じっと待っている。自信を育てている、とも言えます。 ネコは、、「考え…

リアクションが遅い人は早死にする(論文クリップ)

ディスプレー上に羊が現れたらできるだけ素早くクリックする──そんなテストで測定した「リアクションタイム」が遅い人は早死にする、という研究。 5000人以上の大人(20〜59歳)がこのテストをして、15年後に死亡率を確認。結果、リアクションタイムが遅い人…

婚姻関係と骨密度に関係がある?!(論文クリップ)

いろんな想像がかき立てられる面白い研究。 安定した結婚関係(またはそれに準ずる関係)を持っている男性は、離婚を経験した男性や結婚したことがない男性に比べて、背骨の骨密度が高いのだそうだ。 ただし、25歳より前に結婚した男性は、それ以降に結婚…

書棚の整理をしなきゃと思いながら、、知識と知恵の違いについて考えた

去年の10月に品川駅の近所に引っ越して、はや3カ月。 新幹線が止まる巨大駅のそばの、むちゃくちゃ便利だけど生活感は乏しいエリアでの生活にも、大分慣れてきた。 まあ、そもそも期間限定物件だし、ずっとここに住み続けるわけでもない。 物見遊山っぽいノ…

傷を負った細胞を、幹細胞が“治療”する(論文クリップ)

EMBOジャーナル掲載の論文。 ぜんそくなどで傷ついた肺の上皮細胞の修復を助けるため、周囲にある幹細胞(間葉系幹細胞)が、ミトコンドリアを注入するという。この注入プロセスを制御するのは、Miro1というタンパク分子。この分子の発現を増やすとミトコン…

細胞質の相転移(論文クリップ)

「cell」の論文から。 Cell, Volume 156, Issue 1, 183-194, 19 December 2013 バクテリアの細胞内のいろいろなターゲット分子を追跡して内部の流動性を測定するという、実験現場を想像するだけで気が遠くなるような研究。結果、小さな分子は液体的にうごき…

歯磨きで緊張するカラダ

いまちょうど、某雑誌で、口の中をきれいにするというテーマの企画を進めている。 取材はとうに終わって、レイアウトもあがって、あとは原稿さえ書けばいい、という段階。 (はい、すみません、もうすぐ書きます。。) こういうテーマが巡ってくると、自然に…

ひらめく瞬間に脳の活動がゆらぐ(ニュースクリップ)

お仕事でいろいろ探していて目に留まった研究。東北大学の研究です。 「ひらめき」が起きる前に、脳の神経活動の「ゆらぎ」が増えているという。 「ひらめき」っていうのは、脳内の情報が今までと異なる結びつき方をして、「あ、あれはこういうことか」と違…

プラセボ効果(ニュースクリップ)

プラセボ効果に関するちょっとおもしろい研究。 頭痛持ちの被験者を集めて、症状が出るたびに頭痛薬またはプラセボ薬(有効成分なし)を投与。その際、どちらの薬においても「これはプラセボです」「これはプラセボか頭痛薬のどちらかです(ニュートラル)」…

年の初めにカレンダーについて考えた(雑感です)

8日にもなって今更おめでとうもないですが・・・ 今年最初の更新ですので、まずは、今年もよろしくお願いします。 更新頻度が低迷したままの当ブログですが、私自身は至って元気です(笑) 今回の年末年始は、あまり節目感を感じないうちに、スーッと過ぎて…

腹筋と筋肉痛と、自分の頭を縛っている思考のクセを外すことの関係について

ウー、腹筋が痛い。。 昨日の野口体操クラスの後遺症だ。。。 野口体操って、そもそもそれほど知名度が高いものではないけれど、名前を知っている人でも、ゆらゆら、グニャグニャと脱力する体操、みたいなイメージを持っていることが多いと思う。 まあ、その…

1カ月遅れの・・体で感じたF1初観戦記

昨日予告しましたが、、、 鈴鹿サーキットで行われたF1グランプリを見てきたお話を書きます。 10月の10〜11日のことです。 現地ルポとしては今さら感ありありですが・・(笑) 一応、当日撮ったベストショットだけ、載せておきます。 普通のコンデジで撮って…

引っ越しました。テーマは「断捨離」

10月の初めに、引っ越した。 15年以上住んだ分譲マンションを手放して(いや、手続き上はまだ手放してないけど、手放す予定)、賃貸に逆戻り。 “逆戻り”っていう表現は、一般的な常識からいえばそういうことになるのだろうなと思って使った言葉で、自分の中…

「人生50年」の節目で感じる、老人力の始まり?

やーごぶさたしてました。 最後の更新からもう2か月ほどたってますね。 もうこのブログは放逐されたんじゃないかと思われても仕方ないですな、これでは、、、はは。 まあ、仕事がちょっとどうしょうもないほど詰まってたとか、細々した書き込みはfacebookに…

5本指シューズ「ビブラムファイブフィンガーズ」で歩く

素足のように、足の指が分かれている靴がある。 「ビブラムファイブフィンガーズ」というシューズだ。 最近、ふと思いついて自分でも買ってみた。 何に使う?と聞かれても特に思いつかないのだけれど(w苦笑) でも、前から気になっていたので、やっぱりこれ…

WBCとカーリングともに敗戦。。に思う、いざというときにパフォーマンスが落ちないカラダのあり方

WBC、負けちゃいましたね。 カーリング女子も予選リーグ7位に終わり、残念です。 ただカーリングはまだオリンピック出場の可能性が残っているので、期待しましょう。 ところで・・ こういうスポーツの試合を見ていると、いろいろなことを感じます。 ひとつ…

WBCを見ながら感じる身体的な異文化体験

野球のWBCがいよいよ佳境を向かえている。 ベスト4まで勝ち上がった日本チームが、週明けから決勝トーナメントに臨む。 この大会、MLBの一方的な思惑が透けて見える組織のしくみとか、アメリカチームのやる気のなさとか、そういう部分を見ると実にげんなり…

アマゾンは便利だけど物足りないこともある

昨日は、アマゾンにやられっぱなしだという話を書きました。 やられっぱなしで終わるのも少ししゃくなので、ちょっと物申しておこうかなと思って、今日も書き込みします。 アマゾンから送られてくる商品推奨メールは、確かに、実によくできている。 その「よ…

「本を買う」ことが趣味

僕はアマゾンさんのヘビーユーザーです。 アマゾンさんからの荷物を届けにくる各社宅配便のお兄ちゃんともすっかり顔見知り。 最近は、たまたま家の外で会ったときまで、あいさつしてくれます。ははは。 カミさんもかなりのヘビーユーザー。 いや彼女はアマ…

ジョン・デンバーの81年来日公演DVD、当時の微妙な心境がよみがえる・・・

先週はインフルエンザ(たぶん)で、ほぼ寝ていた。 月曜からずっと38度台の熱が続いていて、寝ているしかなかった。 あ、水曜日あたりで原稿1本書いたか(笑) 金曜になってようやく36度台にさがった。 それで、ためてしまったお仕事を週末になんとかやっ…

「空(くう)」な体に神様が降りてくる

ちょっと遅ればせではありますが・・・ 気分はまだギリギリ正月休みのさなかってことで(いや、ウチのカミさんは4日から会社にいきましたし、世の中のかなりの方が既に通常モードを始動させているのだろうと思いますが、フリーランスの私には仕事始めという…

「神様が降りてくる体」ってどんなもの?(前回の続き)

能と相撲はもともと神事。舞台芸能やスポーツ(勝負)である以前に、その場にいる人たちの内面に、神様が降り立ったという感覚をもたらす作用があるのではないか。そしてそこには、この2つの営みが「筋書きのないドラマ」的であることと関係している、、と…

能楽のワークショップを通じて考えた、人間の精神に「神様」が宿る条件

今年もいよいよ押し迫ってきました。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 このところいろいろ忙しくて、ブログがすっかり閑古鳥状態でした。 まあ、このご時世、やることがあるのはありがたいことです。 で、、、そうはいっても年末はゆったりしたいな、という…

一口ずつ、丁寧に食べる(食事は瞑想だ)

健康情報というものを扱う仕事をしていると、世の中のいろんな健康法を耳にする機会が多いものです。 その中には、「おお、これいいな」とか、「へーそうなんだ」などと、個人的にも興味をそそられるものがしばしばあります。 そういうのを見かけたときは、…

iPadを操る赤ちゃん

昨日、地下鉄に乗っていたときのこと。 斜め向かいの席に、赤ちゃんをベビーカーに乗せたお母さんが乗ってきた。 「赤ちゃん」といってももうかなり大きい。 おそらく1歳ぐらい。家の中では普通に立って歩いているかもしれない。 で、、この子が、ベビーカ…

「働きもののカラダのしくみ」連載〜体を、自然の一部としてとらえ直す

古巣の雑誌「日経ヘルス」で、会社員時代からずっと自分で執筆している連載があります。 「働きもののカラダのしくみ」というコラムタイトルで、もう5年目に入っています。おかげさまで、なかなかの長寿連載になっています。 最近は、日経新聞の電子版にも…

ストレスを力に変える「新聞パンチ」

「新聞パンチ」っていう“技”があります。 “技”なんていう言葉をつけるほど、大それたものでもありませんが・・・ やることは単純です。 準備するのは、新聞紙。 真ん中の折り目でべりべりって切って、1面大にする。 その上端を左手で持ってぶら下げ(左利き…