だからやっぱりギブソンが好き

Gibsonの古いギターと、ラグタイム音楽、そしてももクロをこよなく愛するフリー物書き、キタムラのブログ

【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その5「体脂肪率が示すもの」

さて、「カラダにまつわる数字」ということでシリーズエッセイを書いていますが・・・

皆さんにとって、最も馴染み深い「カラダにまつわる数字」って、何でしょうか?

 

細胞の総数や、DNAの長さなどは、数値を聞くと「へーっ」「すごーい」って思いますが、この種の数字はやっぱり、なかなか腑に落ちにくいというか、実感しにくい面があるかもしれません。

 

なぜならば、これらの数値は、指で数えたり、ものさしを当てるといった実感を伴う方法で測ることが出来ないからです。

 

じゃあ、自分で日常的に測れる身近な数値なら、もっと実感が湧くかな?

 

・・・という発想でいくと、

 

はい、ひとつとっても身近なやつがありました。たいていの家庭に測定装置があるもの。

 

それは「体重」です。

 

そして、いまどきの体重計にはほぼデフォルトで体脂肪計も付いているので、「体脂肪率」も、体重に匹敵するぐらいおなじみの数値といえるかもしれません。

 

ちなみに、、この「体脂肪率」という言葉、僕は個人的にちょっとブルーな思い出があります。

 

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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その4 「で、37兆って、どれぐらいおっきいのよ?」

ちょっと間が空きましたが、「カラダにまつわる数字」の4回目です。

前回、人体を作る細胞の数は(60兆ではなくて)「37兆個」というお話をしました。

 

これは、2012年に発表された論文をベースに、現時点で最も精度の高い見積もりとして、この数字を挙げたわけですが、、

 

少し言葉が足りなかったかな、と反省しています。

 

このシリーズエッセイの趣旨は、タイトルにあるように、「カラダにまつわる数字のリアリティー」を追求すること。

どっちの数字が正しいか、よりも、数字を実感してみることに、主眼を置きたい。

 

そう考えたとき、、、「37兆」という数字は(60兆でも一緒ですが)、あまりに途方もなく大きいため、私たちの一般的な生活実感や日常感覚とかけ離れた、想像もできないレンジの数だと思うのです。

 

その途方もない数値を、なんとかしてグイッと、「ああなるほど」って思える圏内に引き寄せられないかな、そういうことを、もうちょっと丁寧にやる必要があるな、と思ったわけです。

 

というわけで、、、今日のお題は改めて「37兆」。

 

そもそも私たちは、どのくらいの大きな数字なら、実感を持って取り扱えるものでしょうか。

 

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ヒモトレ用5色のももクロカラーヒモ

見ての通りももクロカラーですが、これはヒモトレ用のヒモです。

100円ショップにヒモを仕入れに行ったら5色揃ってたので、つい。。(笑)

 

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最近は、写真のように、通常の丸網ヒモの中空部分に、タコ糸などの芯を通して使っています。

こうすると、ヒモの感触がプリッとなって、いい感じ。 

 

ヒモトレとは、
手にヒモをかけて軽く体操したり、カラダにヒモを巻いて生活すると、カラダの動きがスムーズになり、コリや痛みが取れる、、という身体メソッド。

 僕はパソコン作業中はもちろん、ギターを弾くときにも活用しています。楽に弾けるし、音もよくなる。

詳しいやり方は、この辺を↓

 

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5年ほど前のライブ演奏の映像が、発掘されました(笑)

スコット・ジョップリンピアノ曲「Solace A Mexican Serenade」のギターアレンジ。
我ながら、なかなか素敵な演奏&アレンジです。

 

youtu.be

 

ものの整理や保存が苦手で、自作曲や自分でアレンジした曲なども、しばらく弾かないと簡単に忘れてしまいます。中には、我ながら消えてしまうのは惜しいと思う作品もあったりします。
そのひとつが、スコット・ジョップリンの大曲「Solace - A Mexican Serenade」。曲の途中の転調で、チューニングを早変わりさせるという“飛び道具”を駆使したアレンジは、クラスタでのこのライブに合わせて仕上げたものでした。
その後、すっかり忘れて、もう二度と弾けないだろうと諦めていましたが、クラスタ常連のまごさんが、撮影した動画ディスクを送ってくれていたのが、今回たまたま見つかりました。
左手ポジションがかなり鮮明に見えるので、セルフコピーするには十分だと思います(笑)

もう一度、弾けるように練習したいと思います。

 

【ももクロ考その11】有安杏果ソロコンビデオ「ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 LIVE」に感じた、シンガー杏果の未来

ももクロの緑、有安杏果が去年の7月3日に行った初のソロコン「ココロノセンリツ vol.0」の映像ビデオが届いた。

はい、こちらの商品ですね。

 

ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 LIVE Blu-ray
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このビデオのダイジェストPVはこちら。

youtu.be

 

僕はこの日、横浜アリーナで生のライブに参加している。
素晴らしいライブだった。

 

12歳の時、20歳の自分に向けた手紙に綴ったという、「横浜アリーナでコンサートをする」という夢が、ついに実現されるーー

そんな喜びと感激、「私の歌をみんなに届けたい」というエネルギーに満ちた、初々しい熱気にあふれた2時間半。

 

・・ただ、席がけっこう後ろの端の方だったため、彼女の表情や細かいトークがあまりわからなかったのも事実だった。

今回、映像を見たことで、自分の中での杏果ソロコン体験が、ようやく完結したような気がした。

あの日感じたいろいろな情感が、いっそう鮮明になって思い返されるような、そんな映像だった。

 

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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その3「人体の細胞数は、60兆個ではなくて、37兆個」

カラダにまつわる数字シリーズ、3回目です。

人体の働きについて文章を書くとき、決まり文句のようにしばしば出てくる数字が、いくつかあります。
その代表格がたぶんこれでしょう。

 

「人のカラダは、約60兆個の細胞でできている」

はい、多分このブログも、さかのぼっていったらどっかにこの数字が出てくると思います。

なので、この数字シリーズでも60兆を取り上げたいと思って、何かネタがないかな〜ってぼんやり考えてたのね。

で、、ふと、思った。

これは、どういう根拠で導いた数字なんだろう、と。


こういうざっくりした大きな数字を概算するのって、実はけっこう大変なことです。

 

世の中でよく目にするのは、何かイベントなどがあった時の報道などで、「○万人が参加しました」っていうやつね。

僕は当初、この数字もあれと同じようなやり方で算出しているんだろうって、勝手に思いこんでいました。

 

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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その2「バクテリアと人体、日本の人口密度」

カラダにまつわる数字シリーズ、2回目です。
前回に引き続き、今回も、ものの大きさを100万倍に拡大した「ミリオンスケールの世界」を舞台に、話を始めたいと思います。

 

この世界では、DNAの太さ(2ナノメートル)がタコ糸ぐらい(2ミリメートル)に、ヒトの細胞の大きさ(一辺10〜数十ミクロン程度)が小学校の体育館ぐらい(一辺10〜数十メートル程度)にスケールアップされます。

DNAと細胞といえば、ミクロ生物学で名前をよく聞く2大アイテム。どちらも僕らの日常感覚的なスケールからみれば「とっても小さい」わけですが、その「とっても小さい」の間にも、実はこんなに大きさの差がある。

このへんって、意外と実感としてピンときてないことが多いと思うんですよ。

 

ということで、もう一つ、お題を挙げましょう。

 

健康意識が高い系の人なら、「腸内細菌」という言葉は、当然、ご存知だと思います。

腸(主に大腸)の中には、大量の細菌(バクテリア)が住み着いており、その種類や働きぶりが、私たちの健康状態に大きな影響を与えている、というお話は、今やもう常識といっていいほどよく知られていますね。

 

 

では、これら細菌(バクテリア)は、ミリオンスケールの世界で見ると、どのくらいの大きさになるでしょうか?

 

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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その1「DNAの太さと長さ」

さて、今日から新しいシリーズエッセイを書いてみます。

ネタが続く限り、不定期に続ける予定。。

 

テーマは「カラダにまつわる数字」です。

 

カラダ系のことをいろいろやっていると、よく、こんな言葉を聞きますよね。

 

「カラダの声を聞いてくださいね〜」

 

まあ、そういうのがとっても大事なのは、もちろん僕も同意します。

(なにしろ、そういうタイトルの本を書いたこともあるぐらいですから。。)

 

そういうタイトルの本↓ 

カラダの声をきく健康学
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ただね、、、

 
「カラダの声」っていう言葉で表されるものは、とてもあいまいで、感覚的なものです。

だから、カラダに関する無意識のイメージ(ボディイメージ)の持ち方次第では、かなり恣意的にゆがんだり、偏ったりしやすいのです。

 

自分のカラダについて、どんなイメージを持っているか。

 

感覚的なものを大切にするためにこそ、まずは数字で裏付けられたきちんとしたボディイメージを持つことが、とっても大事だと、僕は思うのです。

 

で、、実際、細かな数字をいろいろと拾っていってみると、、、僕らが無意識のうちになんとなく抱いているカラダのイメージと、サイエンスが明らかにした現実のカラダの構造や働きは、けっこうずれていることが多いです。

そのあたりを埋められるように、面白く且つリアルに書いていけたらいいな、と思ってます。

 

そんなわけで、第1回のテーマは「DNAの太さと長さ」です。

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京都の書道道場で、ヒモトレと書道とギターをやってきた

先週の土曜日、京都に行ってきました。

 

書道家の武田双鳳さんが、ご自身の道場で開催しているヒモトレ講習会に参加するためです。

指導しているのは、“京のヒモ魔人”との異名を持つ、つじ鍼灸院の辻敦志さん。

 

武田さんには、先日発売になった『ヒモトレ入門』に記事を載せるために、インタビューさせてもらいました。道場での指導に、ヒモトレや骨ストレッチを取り入れて、大きな成果を上げているそうで。

「骨」と「ヒモ」というのは、まさに僕自身の関心領域ともピッタリ重なっているわけで、インタビューは、それはもう、とても楽しい、大盛り上がりの時間だったのです。

 

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でも、実際にそれで書道がどんなふうに変わるのかは、まだ自分で体験していなかった。

 

ならば、せっかくのご縁だし、この講習会で書の体験をさせてもらおう、、と、そんな気持ちでした。

 

さらにもうひとつ。

 

一つ前の記事でも書いたように、僕自身は、ヒモによる体の変化を、ギター演奏を通じて強く実感しています。
それを、いろんな人に伝えたいという気持ちもあるのです。

 

なので、書道の講習会なのに、ギター持参で行きました(笑)

武田さんには「ギター弾きますんでよろしく」と、無茶なお願いをしておいて。。

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「体のセンサー」と「ギターの音」、そして「重さを感じる」こと

昨日の記事で、ヒモトレが「体のセンサー機能に働きかける」という話を書きました。

 

この件に関してFacebookでコメントをいただきまして、そこでのやりとりを通じて、さらに気づいたことがあります。そこで今日は、その話を続けますね。

 

「ギターを弾く時にヒモを巻くと、体のセンサーが繊細になる」という感覚を、僕は主に、手の指先で感じています。

 

ギターは、左手で弦を押さえ、右手で弾く楽器(右利きの場合ね)。

わかりやすいのは左手だと思うので、まずそっちの話をしますね。

 

弦を押さえる時は通常、「弦を押さえる時に指先を立てる」ことが、推奨されます。

こんなふうに、第一関節が指板に対してなるべく垂直になるのが、よいやり方。

 

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指先を寝せるのは、よろしくない。

 

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これはまあ、全くその通りなのですが。。

でも、僕が実際にギターを弾く時には、「指先を立てよう」という意識はあまり持っていません。

 

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