レジャー運動が多ければ歳を取っても元気、でも肉体仕事は・・・(論文クリップ)
北欧からもうひとつ、非常に興味深いな研究です。
Journal of the American Geriatrics Society, 2014; DOI: 10.1111/jgs.12793
フィンランドで行われた大規模な疫学研究。
1981年に、5200人の自治体職員(40代後半〜50代)の身体活動性(体を動かしているかどうか)を調査。
このとき、「レジャー時の活動性」と「業務時の活動性」を分けて調べた。
28年経った2009年、高齢になった彼らの身体機能を調査して、以前の活動性と比べたところ、
●レジャーで体を動かしていた人ほど、歳を取っても体の機能が維持されていた
●業務では逆に、体を動かしていた人ほど、歳を取ると体の機能が失われていた
という、まったく逆の傾向が判明した。
うーむ、すごい結果です。
なぜこんな結果になったのかの解釈はいろいろ考えられるでしょうけど、
容易に想像されるのは、業務で激しく体を動かした人の多くは、レジャーと違って、
おそらくそれを楽しんではいなかっただろう、という点でしょうか。
もしその違いが、歳を取ってからの身体機能維持に対して
真逆の影響を与えるとしたら、、、すごいことです。