【ももクロ考その14】有安杏果 ココロノセンリツvol.1 7.20東京に参加して 今日は苦言です

20日は、杏果さんの「ココロノセンリツvol.1」ツアー最終日@東京フォーラム。

全体として、とても素敵なライブでした。

 

セットリストなどの情報はもういろんなところに出てると思うので、ここではもうふれませんが、ももクロソングはもうなし。全編にわたってシンガー杏果のカラーに染められた、意欲的な構成でした。

その中で、キーボードとアコギの弾き語りに取り組んだり、アンコールの逆順メドレーでは完全生歌(マイクオフのアカペラ)パートを作るなど、挑戦的な取り組みも多数、見られました。得意のドラム叩き語りも、一段とパワーアップしていました。

 

そもそも、冒頭がバラードのピアノ弾き語り、最後(アンコール前)がジャズリズムの曲というのは、かなり難易度の高い構成だった思うのですが、この構成自体に強いメッセージ性が感じられ、杏果さんのこのライブにかける意気込みが伝わってきました。

 

予定外だった(?)ダブルアンコールで、アコギ1本でfeel a heartbeatの大合唱をリードした場面などは、ほんと、目頭が熱くなりました。

 

とてもいい時間をありがとう。素直に、そんな気持ちです。

 

で、、、はい、そんな幸せな気持ちになれた、ということを大前提とした上で、、、

 

今日は、ここからあえて、苦言を書きます。

 

言いたいポイントは一点だけ。シンプルです。

 

「音響」が、残念でした。

 

 

僕の席は、二階の2列目ほぼ中央。音響的にはかなりいい場所だったと思われるのですが、、、

特に最初のうちは、音程も歌詞も、ほとんど聞き取れませんでした。

 

いや、弾き語りや、ピアノだけのシンプルな伴奏だった曲は、問題なく聞き取れています。冒頭の「ありがとうのプレゼント」も、なんの問題もなかった。

でも、次の「ハムスター」になったら、もう何をやってるのか全く聞き取れなかった。

 

それでも、すでに知っている曲ならまだいい。脳内で再生しながら、なんとか追いかけられますから。

未知の曲(つまり新曲)になると、もうお手上げです。

今回初披露された曲は、どんな曲なのか、何を歌っているのか、まったくわかりませんでした。

いい感じっぽいものが流れているのに、何やってるのかまったくわからないっていうのは、なんとも残念です。

 

まあ、、、こうなってしまう最大の原因は、おそらく自分の耳の問題なのですが。

 

僕は実年齢50代ですが、ネット上の「耳年齢チェック」的な検査を試すと、聴覚が60代、あるいはそれ以上に老化しているという結果が出てきます。

高周波音(モスキート音と呼ばれるキーンという音)を聞く能力が、年齢平均以上に劣化しているようです。

 

加齢が進んだこういう耳は、聞こえない音域を一生懸命に聞こうとして、普段から感度を目一杯に上げてがんばっています。そのため、大音響の音にさらされると、頭の中がガンガンして訳が分からなくなってしまうらしいです。

 

後半になって少しは聞き取れるようになってきたのは、、時間が経つうちに、耳の感度調節が、多少は効いてきたのでしょう。

 

こんな耳になってしまったのは、若い頃に、爆音系バンドのベーシストとしてボリュームを目一杯上げたベースアンプの前でガキガキゴキゴキと弾き続けたのが一因だろうと想像していますが、、、まあ、それは今更仕方ないとして。

 

コンサート中、ほかの人はきちんと聞き取れているのだろうか? と思ってなんどか見渡したところ、、、

自分より若くみえる人(つまり大半の人)は、問題なく楽しそうに聞いているようでした。

ただ、自分と同世代または少し上と思われる方々で、何人か、サイリウムを握りしめたまま固まっている姿を発見しました。この人たちは、僕と同じような状況だったのかもしれません。

 

高周波の音が聞きにくくなるのは、程度の差こそあれ、誰にでも起きる普通の加齢現象です。今回の音響設定が、総じて中高年の人たちに厳しいものだったのは、間違いないと思われます。

 

対策は簡単です。

もう少し、音量を下げていただければいいのです。

 

僕は前の週に、Zepp東京ももいろフォーク村ちょいデラックスライブにも参加していますが、、

このライブでは、ほとんどの曲を、問題なく聞き取ることができました。

夏菜子の「紅」や、「みかん」はさすがに厳しかったですが、それ以外はほとんど問題ありませんでした。miwaちゃんとあーりんのエレギもきちんと聞き取れていました。

だから、音楽の魅力を損なうところまで下げてくれと言っているわけではないのです。

 

 

これが、ももクロのライブ、とりわけこの夏に開催される「夏のバカ騒ぎ」のようなイベントであれば、音量優先の音作りも理解できます。

聴衆も、音楽を聴くことより、コールを叫んだり飛び跳ねたり、サイリウムを振り回すことに注力するでしょうから。

初めから、そういう楽しみ方をするつもりなら、それでいいのです。
僕自身、「バカ騒ぎ」の日は、頭のネジを外して望むつもりです。

 

でも、杏果さんのライブは、そういうものではないと思います。

 

まあ、、、耳が健康な若い人にとっては、さほど気にならない問題かもしれません。

そういう人なら、音量が大きい方が爽快な気分で楽しめる、という面もあるでしょう。

 

でも、杏果さんのライブは、杏果さん自身の言葉を通して人の心を明るくしたり、勇気をもたらすことを目指しているはずです。

その目的のためには、「音量(音圧)を上げる」ことと、「歌詞を聞き取りやすくする」ことの、どちらが大切なのか。

音響に関わっている方々には、こういう視点からも、音作りを考えていただければ、とお願いしたいです。

 

10月のソロアルバム発売と、仙台&武道館ライブ、杏果ファンの一人として、楽しみにしています。

ソロアルバムは、さっそく予約しました。

ライブも、もちろん申し込むつもりです。

抽選に当たれば、今度は、音楽用耳せん持参で参加するつもりです。

 

そういう自衛策で今より楽しめるようになるのなら、それでも構わないのですが、、、

 

アーティスト有安杏果の、この先のライブ運営を考える上で、この問題は、声を上げておく方がよいように思えたので、ここに書かせていただきました。

関係者の方の目に触れることを期待して。