【ももクロ考その7】昨日のももいろフォーク村デラックス参戦!
気がついたら8月。世の中はもう夏。
このブログは3ヶ月もお休みしていたようで。
この間、ももいろフォーク村は、6月にあーりんとれにちゃんの回、7月は夏菜子といずみ先輩の回が放送されました。僕はもちろん両方ともしっかり見て、それぞれにいろんな発見や感動がありました。
でも、、ああ早くブログ書かなきゃ、、、と思っているうちに、日が経ってしまって。
さらにさらに、、7/3には杏果のソロコンが!
もちろんいきましたよ、横浜アリーナ。
ほんっと、よかった~~!! すばらしいライブでした!
ここでも絶対書かなきゃって思う感動がいっぱいあったんだけど、、
ごめん、、、もうこのブログは、ももクロメンバーの成長に全然追いつけてないです。
なので、、、すみません、この期間のことはいっぺん全部棚上げにします。
(杏果のソロコンとソロアルバムの話は、かならずいつか書くので、、)
で、、今日は、きのう代々木体育館で観てきた「ももいろフォーク村デラックス」の話にいきます!
公式サイトはこちら
http://www.fujitv.co.jp/otogumi/GIRLFOLK2016/
セットリストはこちら。
http://www.fujitv.co.jp/otogumi/GIRLFOLK2016/setlist160803.html
これも本当に見どころ満載で、すばらしいところがいっぱいあったんだけど、、、、あえて言い切っちゃいますね。
昨日のMVPは、あーりん&れにちゃん です!
いや、杏果もしおりんも夏菜子も、すごく良かったです。たぶん全員が、フォーク村史上最高レベルのパフォーマンスを披露しました。坂崎村長も例の「やんややんや」を連発で。
だけど、僕が昨日感じたMVPは、あーりん&れにちゃん。
あ、その前にまず概要説明ね。
月一番組である「ももいろフォーク村」は、アルフィーの坂崎さんとももクロがホストを務める音楽番組。毎月、多彩なゲストをスタジオに呼び、ももクロメンバーとともに視聴者からのリクエスト曲を歌います。なんと毎回、生放送です。
昨日の放送分で、ももクロがレギュラーになってから丸2年になります。
で、、年間12回のうち8月は、スタジオではなく、代々木体育館でライブをするわけです。それが「ももいろフォーク村デラックス」。デラックスとしては今年が2回目になりますね。
去年は、腕を骨折しながらがんばっていたれにちゃんが、なんども号泣するという感動的な流れでしたが、、
今年は全体的に、「歌を聴かせる」という、まあ音楽番組としての基本に忠実な方向へ、かなりシフトしたような気がしました。
これは「デラックス」だけの話じゃなく、、今年に入ってからの「ももいろフォーク村」のカラーが、どんどん音楽的になっているようで。
「音楽番組なのに「音楽的になってる」ってなんじゃそりゃ?」って思うかもしれませんが…
最初のころのこの番組は、、、、「音楽を聴かせる」の本流からちょっと外れたあたりに、面白さや楽しさのツボがあったのです。
下手くそだったり、いろいろ事故ったりするももクロメンバーに接して、笑ったり感動したりするというドキュメンタリー的な要素が、かなり大きかった。
いや、これは悪口ではなく、いい意味で。
で、、そういうわちゃわちゃしたリアルな雰囲気は、今も続いています。これはもう、ももクロというグループのチームカラーでしょう。
そういえば昨日の「デラックス」でも、天才・夏菜子がきっちりやらかしてくれました。
ほぼ常連の“相方”、西川貴教とのデュオ曲の最後、ジャーンと決めるところで、本来ならタイミングを合わせてジャンプするところを、見事にタイミングがずれて、その場でみんなこけた(笑)
いやぁ、さすがだなぁ。狙ってもできないようなことを、天然でやってくれます。
でも、、、全体としては、「下手くそ」や「事故る」は、明らかに減ってきています。みんな、どんどん上手くなっているんです。
そして、それに伴って、「歌」そのものの魅力を聴かせる部分が増えているわけです。
当然、歌うメンバーへのプレッシャーも高まっているでしょう。
歌唱力の点で初めから抜きん出ていた杏果は、歌に取り組む姿勢の面でも当初から際立ってストイック。
それを受けて、早い段階から「ももかが物足りなくないコーナー」なる番組内コーナーが作られ、難しい曲にチャレンジしたり、すばらしいコラボミュージシャンが呼ばれたりしました。
そういう環境の中で、杏果はぐんぐん上達していきます。その一つの達成点が、去年の「デラックス」で歌った「Rose」。
ぞくっとするような、素晴らしい歌でした。
そこからさらに進み続けて、ついに今年はソロコン&ソロCDです。しかもほとんどの曲を自分で手がけたのだからすごい。アーティストとして着実に前進していますね。
で、、去年の後半ぐらいからは、しおりんのブレークが目を引きました。明らかに、壁を突き破った感じで。
最近はもう、ものすごいですね。ことあるごとにピアノもギターもバリバリ弾きまくってます。昨日も、miwaちゃんと2人でギター弾きまくりで、榊いずみさんの「失格」を熱唱。しおりん、あんなすごい声がでるんだ。
彼女の場合、ポイントは上手下手というより、自分のブレーキを外すことをためらわなくなったことでしょう。
「なんでもチャレンジする」という好奇心旺盛な姿を、てらうことなく表に出し始めた。そこが一番大きな変化だと思います。
そして今年、朝ドラ女優になった夏菜子。
NHK朝ドラの撮影現場という、とても厳しいけれど学ぶことも多いであろう環境が、今の彼女に多大な変化をもたらしているのは容易に想像できます。
そして、おそらくそんな経験が、彼女の歌と向き合う姿勢にも変化をもたらしている。最近の夏菜子は、「歌うことが楽しい」や「この曲が好き」といったレベルを超えて、「歌い手として人に聞かせるための歌い方」という部分を強く考えているんじゃないかな。そんな意識を感じます。
つまり、ここにきて夏菜子も、ひとつの壁を越えたように感じるのです。
で、、、、
残ったのは、あーりんとれにちゃんですね。
これはあくまでも、「ももいろフォーク村」という場での、「歌のパフォーマンス」に限った話ですが。。
ここ数カ月の放送を見ながら、「はい、残ったのはあと2人です」という印象を、僕は感じていました。
そもそも「ももいろフォーク村」という環境は、「歌」そのものを通じて表現される素の力のようなものをあらわにしてしまう、歌い手にとっては非常に恐ろしい場です。
バンド編成はミニマムで、ごまかしがきかない。歌うのは、場合によっては自分が生まれるより前に作られた、全く知らない曲だったりする。
通常、アイドルと呼ばれる人たちは、自分の持ち歌が歌えれば十分なものです。それを思えば、ももクロはほんと、大変なことをしています。
もちろんあーりんには、「アイドルコスプレ」という飛び道具があります。れにちゃんにはあの独特な声があります。
どちらも、魅力的な要素なのは間違いない。
でも、、そういうのは、「歌で表現する力」とはちょっと違うと思うのですね。
たぶん、そのことを一番わかっているのは、本人たちです。
おそらくプレッシャーも感じていただろうし、どっちへ進めばいいのか悩んだ時もあったかもしれない。
ももクロは、歌うだけのグループではありません。アクロバティックなダンスもあるし、お笑い的なトークもある。通常のアイドルの枠に収まらない、体を張った様々なパフォーマンスが持ち味です。
その全体の中では、あーりんとれにちゃんは、きっちりこの2人しかできない役割を担っています。これはももクロのファンなら、みんな知ってること。
だけど、、、僕のような「ももいろフォーク村」を中心にももクロを見ている立場からすると、どうしても「次はあなたたちです」というふうに見えてしまうわけです。
そしてそして、、、
昨日の代々木で、ついに2人がやってくれました!
とくに素晴らしかったのは、れにちゃんがTM networkの「Self Control」、あーりんがglobeの「DEPARTURES」という、どちらも小室哲哉がらみの曲。
そう、昨日はゲストとして小室哲哉さんが来ていたのです。
小室さんといえば、音楽界ではまあ大変なビッグネームなのでしょう。それもあって、歌う前は、2人とも泣きそうなほど緊張して、ガッチガチでした。
でも、その緊張感がいい方に働いたようで、2人ともすばらしい歌でした。
世の中には、緊張がプラスに働く人とマイナスに働く人がいます。ももクロでいうと、マイナスに働く筆頭は、たぶんしおりん(本人も「本番に弱い」ってよく言ってますよね)。
彼女は緊張すると声が出なくなるし、指も動かなくなる。こういう人にとっては、いかに自分をリラックスさせられるかが、良いパフフォーマンスのコツです。(miwaちゃんはしおりんにとって、リラックスさせてくれるよきお姉さんだったのでしょう)
夏菜子も、緊張していない方が調子がよさそうですね。でも、そもそもあまり緊張しない、、、というか、普通なら緊張を強いられるような状況をむしろ楽しめるという、独特のメンタリティーを持っているように見えます。
ちょっとプレッシャーがかかったぐらいの方がスイッチが入るのが、杏果。彼女はたぶん、リラックスしすぎるとかえってダメ。少し張り詰めているぐらいが一番いい状態だと思います。
で、、、れにちゃんとあーりんの2人も、わりとプレッシャーがかかったときに力を発揮するタイプなのかもしれません。
もしかすると本人たちはそう思っていないかもしれないけれど(特にれにちゃんは思っていないでしょうが)、実は少し圧迫されぎみな状況に置かれて、押し返そうとするときにパワーを発揮するタイプのように見受けられます。
そう考えると、、、昨日の最大の貢献者は、小室さんを呼んだきくちPさんかもしれないですね。