心筋梗塞からの回復に、体内時計が貢献(論文クリップ)

Circulation Research, 2014; DOI: 10.1161/CIRCRESAHA.114.302995

サーカディアンリズムが思いのほか大きく健康に寄与している、

という知見が最近増えていますが、これもそのひとつ。

「救急医療」の現状に一石を投じる研究です。

まあ、マウスを使った動物実験データなので、

いきなりどうこうということではありませんが・・

でも、重要な内容を含んでいると思います。

実験的に心筋梗塞を起こしたマウスを、

通常の24時間昼夜周期がある環境と、

明暗リズムが乱れた環境に置き、

心臓の状態を時間を追って調べると、

24時間周期下のマウスの方が

圧倒的に回復が良かった。

一方、もともと時計遺伝子が壊れているマウスで

同じことをやると、環境をとわず回復が悪かった。

ここから、体内時計がきちんと働くことが、

心筋梗塞からの回復過程に

大きな役割を果たしていることがわかる。

これ、研究者の問題意識はどこにあるかというと、、、

病院のICUというところは、常時うるさくて明るくて、

それが回復過程を阻害してるのでは、

と論じているわけです。

回復を促進するには、

夜は静かで暗い環境にするべき、という主張ですね。

まあ現実にはいろいろな事情があるでしょうけれど。。

「不眠不休の救急医療」を支える人たちには、

本当に頭が下がります。

でも、「不眠不休」は、

体の回復にとってはかなり大きな

阻害要因のようです。

急性期の治療が一段落した患者さんを、

なるべく生体リズムが安定する環境に戻すことの

臨床的意義は、通常考えられている以上に

大きいのかもしれません。