だからやっぱりギブソンが好き

Gibsonの古いギターと、ラグタイム音楽、そしてももクロをこよなく愛するフリー物書き、キタムラのブログ

ライブ「3人のラグタイマー」すごく盛り上がった!

1/12新橋レッドペッパーのライブ、無事終了しました。

今回は、小樽在住で、過去に何度も共演している孤高のラグタイマー浜田隆史さんと、TABギタースクールで講師をしている若き俊才三木雄生さんのお二人とご一緒。

「3人のラグタイマー」と銘打たれた、かなり濃ゆい感じの企画ライブです。

 

3人ともラグタイムギタリストなわけですけれど、並べて演奏してみると実はそれぞれがかなり個性的で、実に趣き深いライブになったと思います。

 

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ギター3本並べてみても、何となくキャラの違いが浮かんでくる気がしますね。

 

三木さんの演奏を効くのは初めてでしたが、これぞギターで弾くクラシックラグ、という感じの見事なアレンジ。

 

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・・・ライブ報告の書き込みとしては、本当は演奏中の写真が欲しいのですけど、撮ってくれたカミさんは演奏にこころを奪われていたらしく、しゃべってるところの写真しかありませんでした(笑)

ピアノのラグタイム曲をギターに置き換えてアレンジする場合、すべての音は出せないのでどうしても取捨選択する必要がありますが、その音の抽出の仕方がとってもセンスがあって、華麗に響いていました。

もちろん、ピアノ曲を弾くわけですから、相当な技術が必要なのはいうまでもない。全曲さらっと弾きこなしていましたけど、実はプレーヤーなら「うおぉぉぉっ!」とうなるハイテク奏法のオンパレード。
曲を重ねるごとにどんどん調子が上がっていった感じでした。

で、2番目が僕。

 

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はい、この写真は演奏中です・・・でも、思いっきりよそ向いてますな(笑)
視線の先にはビデオカメラのモニターがあって、撮影されている自分の姿が確認できたのでした。
でも、すごい真剣に見てますね・・・

ま、それはともかく。

自分の演奏は・・自分でいうのもなんですけど、相当よかったです(笑)もしかして生涯最高レベルだったんじゃないかと。
というか、いままでソロギターのライブをやり始めてから「お~今日はいい演奏だったぁ~」と思えたことって、過去にほとんどなかったのです。
でも、昨日はとってもそんな感じがしました。
特にブルース色の強い曲が、盛り上がっていました。

最後が浜田さん。

 

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なんか、すっごいかしこまってますね(笑)多分これは、最初の曲を弾き始めた瞬間です。
このあとどんどん、いつもの浜田さんのように、頭を大きくゆらし、髪を振り乱し、指は指板を駆け巡ったのです。

なんかねえ、もう伝説の域に達していますね、彼は。
僕もずいぶんいろんなギタリストの演奏を生で聴きましたけど、こんなすごい人はそういませんよ。
ピアノラグのアレンジにしても、オリジナル曲にしても、あの不思議なチューニングから繰り出される独特の響きと相まって、すべてが浜田サウンドになっている。
指弾きで、ヤマハのギターをあそこまでならしきる人を、僕はほかに見たことがありません。
堪能させてもらいました。

ちなみに最初の曲というのは歌もので、あれは何という曲なんだろう、まあいうなれば「愛しのラグタイム」みたいなタイトルがつきそうなラグタイム讃歌。
いい曲だったな~(笑)
もちろんカミさんが大好きなPAブルースも歌ってくれました。

今回のライブをやることになったきっかけは、先日来日した伝説のラグタイムギタリスト、David Laibman氏。
このライブにゲスト出演するため上京した浜田さんが、その前後で、ラグタイムづくしのライブをいくつか企画してくれたわけです。

で、三木さんと僕も、もちろんDavidさんのライブは聴きにいきました。
3人とも、伝説の人が動くのを、この目で見てきたわけです。

それに感化されたのだと思いますけれど、3人とも相当ハイテンションの、キレた演奏をしていたように思います。
ものすごく密度の濃い、いいライブでした、自分でいうのもなんだけど。
でも、もし自分がお客さんでも、あの演奏を聴けたら大満足だっただろうと思います。

ちなみに、僕の友人で映像カメラマンのT氏が、ハイビジョンカメラを2台持ち込んで、すべてを収録してくれました。
T氏も実はラグタイム系の音楽が大好きで(ご本人はかつてペダルスチール奏者としてブルーグラスなどを演奏していたらしい。もちろんギターも弾ける)、「3人のラグタイマー」というライブ名をお知らせしたら、「それはぜひ撮らせてほしい」と向こうから申し出てくれたのです。

なので、おいおい動画なども紹介できると思います。乞うご期待。