だからやっぱりギブソンが好き

Gibsonの古いギターと、ラグタイム音楽、そしてももクロをこよなく愛するフリー物書き、キタムラのブログ

ギター、音楽

【マイギブソンその4】アーチの音がするフラットトップギター「Nick Lucas Special」(1934~38)

現在、「アコースティックギター」といえば、大抵の人が、フラットトップ、いわゆるフォークギターのようなスタイルのギターを思い浮かべることだろう。表面板が真っ平らで、真ん中に丸い穴(サウンドホール)が空いている。 弦の端を止めるブリッジは、トッ…

1900年代のF-3を試奏してきた

いま新大久保TC楽器にトンデモナイ楽器がある。 www.digimart.net 1900年代ひとけた年のF-3マンドリン。特徴的なシマシマバインディングは、写真でしか見たことなかった。 何事も経験だと思って、試奏させてもらった。 すごいです。グゥワァァァーーンと広が…

【マイギブソンその3】丸穴&極厚トップ。“原初的アーチトップギター”「L-4 (1926)」

フラットマンドリンから始まった、ギブソンの歴史。 ギブソン社の歩みが始まった1900年代初頭は、音楽シーンにおいても、マンドリンを使った音楽が流行していたのだという。 それは、19世紀末〜20世紀のアメリカに、新移民と呼ばれるイタリア系移民が多数、…

【マイギブソンその2】ギブソンの原点はマンドリン。ってことでこれでしょ「A-4 Mandolin 1916」

ギブソンの原点は、マンドリン。 そして僕が好きな音は、どうやらその原点のサウンドにあるようだ。、、ということに気がついた時点で、これはもう理論的必然である。 ギブソンのオールドマンドリンを、手に入れなければいけない。 こう思い始めたのは、ちょ…

【マイギブソンその1】音もスタイルもマンドリンのような超個性派「Style 0 artist 1920」

Gibsonが楽器メーカーとして創業したのは、1902年とされている。 だが、その本当の出発点は、世紀の境目をまたいで遡った1894年。 この年、Gibsonというブランド名の由来にあたる人物、オーヴィル・ヘンリー・ギブソン氏が、自宅併設の工房で、マンドリン製…

戦前ギブソンの音(1920年 Style 0 動画あり)

1920年製のギブソン Style 0 youtu.be Style 0は、1900年代から作られているモデル。ギブソン最初期を代表するギターといえるだろう。 削り出しアーチトップにオーバルホールという、いまどきほとんど見ないスタイル。さらに、マンドリンのような渦巻き状の…

戦前ギブソンの音(1930年代後半 Nick Lucasモデル 動画あり)

古いギブソンで1曲動画を撮ったので、載せておくね〜 テネシーワルツ。 www.facebook.com 使用ギターは、Gibson Nick Lucas。正確な製造年はわからない(笑)けど、たぶん1930年代の後半生まれでしょう。今のギブソンアコギとは全然違う音。まるでアーチト…

ラグタイムギターに入っていくきっかけは、「中島みゆき」だった

中1でギターを手に入れ、嬉々として弾き始めた日々。最初に取り組んだのは、いわゆるフォークソングの弾き語りである。確か、ギターを買ったお店の人が、おまけで「初めてのフォークギター」みたいな入門書をつけてくれた。その最初に載っていた曲が、「い…

40年も挫折せず、飽きることなく、ギターを弾き続けられた理由

ひとつ前の記事でも書いたけど、僕がギターを弾き始めたのは中学1年の時。13歳ぐらいの時だったと思う。 で、いま55歳だから、もう40年以上も、ギターを弾いているわけだ。 自分としては、単純に、好きなことだから続けてきた、というぐらいの意識なのだけ…

そもそも何でギブソン?

昨日も書いたように、僕はギブソンのギターの音が大好き。思えば、ギターを弾き始めた初期の頃から、ずっとそうだったような気がする。 このギブソン好きは、どこから来たんだろうか? 今日は、自分の好みのルーツを掘り下げてみたい。 僕が最初のギターを手…

ブログタイトル変えてみた ギブソン、ももクロ、ラグタイム

4月になって、新年度。 新しい元号も発表されたことで。 ほな、うちもちょっとイメチェンしよっか、ってことで、ブログタイトル変えてみた。 ギブソン、ももクロ、ラグタイム。 まあ、僕が好きなもの3つ並べた、そのまんまやね。 というわけで、今日からこ…

「アラカン」人生、絶好調

数日前、誕生日だった。 55歳である。 1の位が5になると、四捨五入で次の大台に繰り入れられる。 おおまかにいえば、約60歳、、ということだ。 四捨五入して次の台になることを、最近は、「アラ◯◯」のような形で呼ぶようだ。 アラサーとか、アラフォーとか…

●ライブ告知 6月10日 with 浜田隆史 @沖田ギター工房渋谷店

久しぶりに、ライブでギターを弾きます。浜田隆史さんと共演。ギターリペアショップの老舗、沖田ギター工房でのインストアライブです。こじんまりとした空間なので、PAなしの完全生音でやる予定です。2018年6月10日 14時〜17時(open13時30分)場所:沖田ギ…

【ももクロ考その22】ももクロ10周年ライブ初日 4人グループとしての船出

昨日は、ももクロの結成10周年ライブ@東京ドーム。 「ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」の初日に参加してきました。 いやぁ。見事なパフォーマンスでした。 5人だったときから一皮も二皮もむけた、「新しいももクロ…

【ももクロ考その21】変化する4人の関係性の中から浮かんできた、新しいももクロ像

昨日(3月15日)は、月1回のお楽しみ、「ももいろフォーク村ネクスト」放送日。 ももクロが4人になってからだと、3回目です。 序盤、れにちゃんのめっちゃかわいいソロ新曲で、スタジオ中がぱっと明るくなって・・・ (後ろでパーカション叩いてたフク…

そのギター、買ったまま弾いてるの? ちゃんと調整すればもっといい音になるかも、、というイベントのお知らせ

ギターが好きで、長年弾いているという人でも、楽器の調整やメンテナンスには意外に無頓着な人が、案外多い。 楽器屋さんで買った新品のギターは、たいていの場合、そのままの状態では楽器のポテンシャルがフルに発揮されない。ナットやサドルにちょっと手を…

今年もよろしくお願いします

さて今年はこのブログ、どこへ向かうのでしょうか。 もう少し更新頻度が増えるといいな、とは思っています 笑 ということで、これからも一つご贔屓に、よろしくお願いします。

ザイドラーがやってきた。

我が家にザイドラーがやってきた。 ザイドラーは、ギターの名前だ。製作家ジョン・ザイドラーの手による、世界最高水準の手工品。 2002年5月に若くしてガンで他界したジョン・ザイドラー(John Zeidler)は、主にアーチトップギターの製作家として有名だった…

ギタ−1本で弾くももクロ 「心の旋律」(有安杏果ソロ曲)

今回の「ギターで弾くももクロ」シリーズは、有安さんのソロ曲を取り上げました。杏果の詞に武部聡志さんが曲をつけた、「心の旋律」。名曲です。 【ギタ−1本で弾くももクロ】心の旋律 有安杏果ソロ曲

【ももクロ考その15】有安杏果 武道館ソロコンサート サイリウム問題から考えるソロシンガー杏果の未来

先週の金曜は、武道館に行ってきた。 ももいろクローバーZの緑担当、有安杏果のソロコンサートだ。 、、、と、ここは記事の冒頭なので一応そういうふうに紹介をしておくけど、今回のステージを見て、もう彼女のライブを紹介するのに「ももクロの緑の子」とい…

ギタ−1本で弾くももクロ 「モノクロデッサン」

ギターで弾くももクロナンバーシリーズ、「モノクロデッサン」です。 youtu.be 5つのカラーにまつわる歌詞なので、ここでは5色のアイテムを身につけています。 ん、、ピンクはどこ? って思った人は、お楽しみに。 いや、、演奏的には突っ込みどころがいろ…

ギタ−1本で弾くももクロ 「希望の向こうへ」&「白い風」

「ギター1本で弾くももクロ」シリーズ「希望の向こうへ」をアップしました。 れにちゃんメインの曲なので、紫装束で。。思いっきりヒモトレ状態で弾いています。 youtu.be 合わせて、「白い風」ニューアレンジ版もアップしました。こちらは杏果さんが大活躍…

【ももクロ考その14】有安杏果 ココロノセンリツvol.1 7.20東京に参加して 今日は苦言です

20日は、杏果さんの「ココロノセンリツvol.1」ツアー最終日@東京フォーラム。 全体として、とても素敵なライブでした。 セットリストなどの情報はもういろんなところに出てると思うので、ここではもうふれませんが、ももクロソングはもうなし。全編にわた…

【ももクロ考その13】天才・百田夏菜子が、朝ドラで身につけたもの(後半)

前回の記事は、タイトルに「夏菜子が朝ドラで身につけたもの」とうたっておきながら、朝ドラの話にはほとんど入らないうちに、時間切れで終わってしまった。すまん。 では、、さっそく続きを。長い話になりそうですが、どうぞお付き合いください。 「前半」…

【ももクロ考その12】天才・百田夏菜子が、朝ドラで身につけたもの(前半)

ちょっと日が経ってしまったが、ちょうど1週間前、先週の木曜、お台場Zepp ダイバーシティー東京に行ってきた。 「ももいろフォーク村ちょいデラックス 百田夏菜子生誕後夜祭 加藤いづみ生誕前週祭」への参戦だ。 去年の夏の「ももいろフォーク村デラックス…

5年ほど前のライブ演奏の映像が、発掘されました(笑)

スコット・ジョップリンのピアノ曲「Solace A Mexican Serenade」のギターアレンジ。我ながら、なかなか素敵な演奏&アレンジです。 youtu.be ものの整理や保存が苦手で、自作曲や自分でアレンジした曲なども、しばらく弾かないと簡単に忘れてしまいます。中…

【ももクロ考その11】有安杏果ソロコンビデオ「ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 LIVE」に感じた、シンガー杏果の未来

ももクロの緑、有安杏果が去年の7月3日に行った初のソロコン「ココロノセンリツ vol.0」の映像ビデオが届いた。 はい、こちらの商品ですね。 ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 LIVE Blu-ray キングレコード 2017-05-31売り上げランキング : 312A…

京都の書道道場で、ヒモトレと書道とギターをやってきた

先週の土曜日、京都に行ってきました。 書道家の武田双鳳さんが、ご自身の道場で開催しているヒモトレ講習会に参加するためです。 指導しているのは、“京のヒモ魔人”との異名を持つ、つじ鍼灸院の辻敦志さん。 武田さんには、先日発売になった『ヒモトレ入門…

「体のセンサー」と「ギターの音」、そして「重さを感じる」こと

昨日の記事で、ヒモトレが「体のセンサー機能に働きかける」という話を書きました。 この件に関してFacebookでコメントをいただきまして、そこでのやりとりを通じて、さらに気づいたことがあります。そこで今日は、その話を続けますね。 「ギターを弾く時に…

DVD付き『ヒモトレ入門』発売!

DVD付きの書籍『ヒモトレ入門』が、手元に届きました。 書店発売は、明日。 僕は今回、この本の編集・執筆を担当したので、出版社が発売前に送ってくれました。 外観はこんな感じ。ディスクにヒモの模様が印刷されていて、かわいい〜モデルの萌ちゃんも、い…