【ももクロ考その14】有安杏果 ココロノセンリツvol.1 7.20東京に参加して 今日は苦言です
20日は、杏果さんの「ココロノセンリツvol.1」ツアー最終日@東京フォーラム。
全体として、とても素敵なライブでした。
セットリストなどの情報はもういろんなところに出てると思うので、ここではもうふれませんが、ももクロソングはもうなし。全編にわたってシンガー杏果のカラーに染められた、意欲的な構成でした。
その中で、キーボードとアコギの弾き語りに取り組んだり、アンコールの逆順メドレーでは完全生歌(マイクオフのアカペラ)パートを作るなど、挑戦的な取り組みも多数、見られました。得意のドラム叩き語りも、一段とパワーアップしていました。
そもそも、冒頭がバラードのピアノ弾き語り、最後(アンコール前)がジャズリズムの曲というのは、かなり難易度の高い構成だった思うのですが、この構成自体に強いメッセージ性が感じられ、杏果さんのこのライブにかける意気込みが伝わってきました。
予定外だった(?)ダブルアンコールで、アコギ1本でfeel a heartbeatの大合唱をリードした場面などは、ほんと、目頭が熱くなりました。
とてもいい時間をありがとう。素直に、そんな気持ちです。
で、、、はい、そんな幸せな気持ちになれた、ということを大前提とした上で、、、
今日は、ここからあえて、苦言を書きます。
言いたいポイントは一点だけ。シンプルです。
「音響」が、残念でした。
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【ももクロ考その13】天才・百田夏菜子が、朝ドラで身につけたもの(後半)
前回の記事は、タイトルに「夏菜子が朝ドラで身につけたもの」とうたっておきながら、朝ドラの話にはほとんど入らないうちに、時間切れで終わってしまった。すまん。
では、、さっそく続きを。長い話になりそうですが、どうぞお付き合いください。
「前半」の記事から繋がって完結するお話なので、もしどこかの検索サイトからこのページへ直接飛んできた人がいたら、お手数ですが、上のリンクから一旦、前回の記事に戻って、はじめから読んでください。
じゃないと、たぶん意味が繋がらないので。
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夏菜子ちゃんの変化と、朝ドラをつなげて考えるのには、訳がある。
「ももいろフォーク村」を欠かさずウオッチしてきた立場から見て、夏菜子ちゃんの歌が「音楽と向き合う」方向へはっきりと舵を切り始めた(ように感じられた)タイミングと、朝ドラに出演していたタイミングは、だいたい合致している。
この時期、テレビを通じて伝わってくる「ももいろフォーク村」のスタジオの空気には、「朝ドラで忙しい夏菜子ちゃんの負担を軽くしよう」という意図が、かなりはっきり現れていたように思う。
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【ももクロ考その12】天才・百田夏菜子が、朝ドラで身につけたもの(前半)
ちょっと日が経ってしまったが、ちょうど1週間前、先週の木曜、お台場Zepp ダイバーシティー東京に行ってきた。
「ももいろフォーク村ちょいデラックス 百田夏菜子生誕後夜祭 加藤いづみ生誕前週祭」への参戦だ。
去年の夏の「ももいろフォーク村デラックス」は、代々木体育館。キャパ1万人超のハコだったけど、今回はオールスタンディングで1000人規模のライブハウスだ。
今の彼女たちにとって、このハコはかなり狭い環境だと思う。
でもそれだけに、聴衆との距離感が近くて、会場は開演前から、ただならぬ熱気が満ち満ちていた。
それが、初っ端のゲスト、和田アキ子さんが登場した瞬間からばーんと解き放たれ、、、
4時間弱で、ももクロメンバーとゲストミュージシャンたちが30曲以上を歌いまくる、大盛り上がりのライブだった。
テレビの生中継が終わってからも、延々1時間近く続くほどの熱気。
今回の主役はもちろん、夏菜子だ。
ももクロのリーダーにして、不動のセンター。
ファンから「天才」と称される彼女が、ソロにコラボに大活躍である。
中でも際立って盛り上がったのは、X Japan風のフルコスチュームで、ゲストドラムにニャンゴスターを迎えて熱唱した「紅」だろう。
メタル系の硬質なギターと地鳴りのような重いドラム、怒号のごとく鳴り響くコールと、赤いサイリウムの閃光。。会場全体が紅色に染まる中を、夏菜子のハイトーンが切り裂く。
さて、、、この曲も含め、最近の夏菜子ちゃんが、歌唱面においてめきめきと上達しているのは、多くのファンが感じているところだと思う。
それは、「ももいろフォーク村」の中で、村長の坂崎さんもたびたびコメントしている。
というわけで今日は、そんな成長著しい夏菜子の変化について、考えてみたい。
結論から言うと、この変化には、去年の朝ドラ出演を通じて身につけたものが深くかかわっているんじゃないか、と僕は想像している。
その中身は何なのか、掘り下げてみたい。
【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その5「体脂肪率が示すもの」
さて、「カラダにまつわる数字」ということでシリーズエッセイを書いていますが・・・
皆さんにとって、最も馴染み深い「カラダにまつわる数字」って、何でしょうか?
細胞の総数や、DNAの長さなどは、数値を聞くと「へーっ」「すごーい」って思いますが、この種の数字はやっぱり、なかなか腑に落ちにくいというか、実感しにくい面があるかもしれません。
なぜならば、これらの数値は、指で数えたり、ものさしを当てるといった実感を伴う方法で測ることが出来ないからです。
じゃあ、自分で日常的に測れる身近な数値なら、もっと実感が湧くかな?
・・・という発想でいくと、
はい、ひとつとっても身近なやつがありました。たいていの家庭に測定装置があるもの。
それは「体重」です。
そして、いまどきの体重計にはほぼデフォルトで体脂肪計も付いているので、「体脂肪率」も、体重に匹敵するぐらいおなじみの数値といえるかもしれません。
ちなみに、、この「体脂肪率」という言葉、僕は個人的にちょっとブルーな思い出があります。
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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その4 「で、37兆って、どれぐらいおっきいのよ?」
前回、人体を作る細胞の数は(60兆ではなくて)「37兆個」というお話をしました。
これは、2012年に発表された論文をベースに、現時点で最も精度の高い見積もりとして、この数字を挙げたわけですが、、
少し言葉が足りなかったかな、と反省しています。
このシリーズエッセイの趣旨は、タイトルにあるように、「カラダにまつわる数字のリアリティー」を追求すること。
どっちの数字が正しいか、よりも、数字を実感してみることに、主眼を置きたい。
そう考えたとき、、、「37兆」という数字は(60兆でも一緒ですが)、あまりに途方もなく大きいため、私たちの一般的な生活実感や日常感覚とかけ離れた、想像もできないレンジの数だと思うのです。
その途方もない数値を、なんとかしてグイッと、「ああなるほど」って思える圏内に引き寄せられないかな、そういうことを、もうちょっと丁寧にやる必要があるな、と思ったわけです。
というわけで、、、今日のお題は改めて「37兆」。
そもそも私たちは、どのくらいの大きな数字なら、実感を持って取り扱えるものでしょうか。
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ヒモトレ用5色のももクロカラーヒモ
見ての通りももクロカラーですが、これはヒモトレ用のヒモです。
100円ショップにヒモを仕入れに行ったら5色揃ってたので、つい。。(笑)
最近は、写真のように、通常の丸網ヒモの中空部分に、タコ糸などの芯を通して使っています。
こうすると、ヒモの感触がプリッとなって、いい感じ。
ヒモトレとは、
手にヒモをかけて軽く体操したり、カラダにヒモを巻いて生活すると、カラダの動きがスムーズになり、コリや痛みが取れる、、という身体メソッド。
僕はパソコン作業中はもちろん、ギターを弾くときにも活用しています。楽に弾けるし、音もよくなる。
詳しいやり方は、この辺を↓
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5年ほど前のライブ演奏の映像が、発掘されました(笑)
スコット・ジョップリンのピアノ曲「Solace A Mexican Serenade」のギターアレンジ。
我ながら、なかなか素敵な演奏&アレンジです。
ものの整理や保存が苦手で、自作曲や自分でアレンジした曲なども、しばらく弾かないと簡単に忘れてしまいます。中には、我ながら消えてしまうのは惜しいと思う作品もあったりします。
そのひとつが、スコット・ジョップリンの大曲「Solace - A Mexican Serenade」。曲の途中の転調で、チューニングを早変わりさせるという“飛び道具”を駆使したアレンジは、クラスタでのこのライブに合わせて仕上げたものでした。
その後、すっかり忘れて、もう二度と弾けないだろうと諦めていましたが、クラスタ常連のまごさんが、撮影した動画ディスクを送ってくれていたのが、今回たまたま見つかりました。
左手ポジションがかなり鮮明に見えるので、セルフコピーするには十分だと思います(笑)
もう一度、弾けるように練習したいと思います。
【ももクロ考その11】有安杏果ソロコンビデオ「ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 LIVE」に感じた、シンガー杏果の未来
ももクロの緑、有安杏果が去年の7月3日に行った初のソロコン「ココロノセンリツ vol.0」の映像ビデオが届いた。
はい、こちらの商品ですね。
ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 LIVE Blu-ray | |
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このビデオのダイジェストPVはこちら。
僕はこの日、横浜アリーナで生のライブに参加している。
素晴らしいライブだった。
12歳の時、20歳の自分に向けた手紙に綴ったという、「横浜アリーナでコンサートをする」という夢が、ついに実現されるーー
そんな喜びと感激、「私の歌をみんなに届けたい」というエネルギーに満ちた、初々しい熱気にあふれた2時間半。
・・ただ、席がけっこう後ろの端の方だったため、彼女の表情や細かいトークがあまりわからなかったのも事実だった。
今回、映像を見たことで、自分の中での杏果ソロコン体験が、ようやく完結したような気がした。
あの日感じたいろいろな情感が、いっそう鮮明になって思い返されるような、そんな映像だった。
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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その3「人体の細胞数は、60兆個ではなくて、37兆個」
カラダにまつわる数字シリーズ、3回目です。
人体の働きについて文章を書くとき、決まり文句のようにしばしば出てくる数字が、いくつかあります。
その代表格がたぶんこれでしょう。
「人のカラダは、約60兆個の細胞でできている」
はい、多分このブログも、さかのぼっていったらどっかにこの数字が出てくると思います。
なので、この数字シリーズでも60兆を取り上げたいと思って、何かネタがないかな〜ってぼんやり考えてたのね。
で、、ふと、思った。
これは、どういう根拠で導いた数字なんだろう、と。
こういうざっくりした大きな数字を概算するのって、実はけっこう大変なことです。
世の中でよく目にするのは、何かイベントなどがあった時の報道などで、「○万人が参加しました」っていうやつね。
僕は当初、この数字もあれと同じようなやり方で算出しているんだろうって、勝手に思いこんでいました。
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【シリーズエッセイ】カラダにまつわる数字のリアリティー その2「バクテリアと人体、日本の人口密度」
カラダにまつわる数字シリーズ、2回目です。
前回に引き続き、今回も、ものの大きさを100万倍に拡大した「ミリオンスケールの世界」を舞台に、話を始めたいと思います。
この世界では、DNAの太さ(2ナノメートル)がタコ糸ぐらい(2ミリメートル)に、ヒトの細胞の大きさ(一辺10〜数十ミクロン程度)が小学校の体育館ぐらい(一辺10〜数十メートル程度)にスケールアップされます。
DNAと細胞といえば、ミクロ生物学で名前をよく聞く2大アイテム。どちらも僕らの日常感覚的なスケールからみれば「とっても小さい」わけですが、その「とっても小さい」の間にも、実はこんなに大きさの差がある。
このへんって、意外と実感としてピンときてないことが多いと思うんですよ。
ということで、もう一つ、お題を挙げましょう。
健康意識が高い系の人なら、「腸内細菌」という言葉は、当然、ご存知だと思います。
腸(主に大腸)の中には、大量の細菌(バクテリア)が住み着いており、その種類や働きぶりが、私たちの健康状態に大きな影響を与えている、というお話は、今やもう常識といっていいほどよく知られていますね。
では、これら細菌(バクテリア)は、ミリオンスケールの世界で見ると、どのくらいの大きさになるでしょうか?
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